数年かけて培った集中力や計算力といったそろばんの効果は、受験で大変有利になります。取得した珠算検定については受験や就職活動の第一関門である「履歴書」でうまく活かしたいところです。
- 珠算検定は受験や就職活動に有利なのかな?
- 履歴書に低い級位を書いてしまうと、逆にネガティブな印象を与えてしまうのでは?
- 今は当時ほどの計算能力は無いけれど、履歴書に珠算検定について書いても良いのかな?
- 検定に向けて勉強中の場合も書いていいの?
履歴書に珠算検定について書くとき、多くの方がこのような悩みをかかえています。
この記事では、これらの疑問をスッキリ解決したいと思います。
珠算検定を履歴書に書くことは、
大きなメリットがあります。
珠算検定は何級から履歴書に書いていいの?
履歴書に書く珠算検定の最適な級
履歴書には、珠算検定3級以上であれば記載する価値があるとされています。
3級がそろばんの基礎知識だけでなく、実用的な計算能力が問われるレベルであることを示しているためです。
はっきり言って、ルールはありません。
しかし、面接官によっては「4級以下を履歴書に書く人は一般常識に欠ける」といったネガティブな印象を持つ人も残念ながら存在します。(減点法が染み付いている人に多そうですね…)
そのため、そろばんを習うなら「3級以上」を1つの目標に頑張り、高みを目指せそうなら1級や段を次の目標に据えるのが良いでしょう。
もし「受験」や「就職活動」で、他の人と明確に差をつけたい場合は1級 や 準1級、それ以上の段位を持っていると、より一層の評価が期待できます。
うちの子は「段」を目指していますが、先日『小学校6年間も、そろばんをやり続ける気はない』と宣言されてしまいました。
『それならさっさと段まで取ってしまおう!』と返しました(2024年03月現在)
親としては、子供に「一生ものの計算力」が定着し、誰からも「高い評価」を得られるよう、「段」まで頑張ってもらいたいなと思っています。
珠算検定を履歴書に書くメリット
履歴書に書く資格には、その人の能力や適性をアピールする重要な役割があります。
珠算検定もその一つです。
そろばんは単に計算が早くできるだけでなく、集中力や記憶力、精密な処理能力を示す指標としても高く評価されます。
そろばん学習の効果として身についたスキルは多くの職業で求められる能力であり、履歴書に珠算検定を記載することで、そうした能力があることを 間接的にアピール できます。
以上のように、中学受験をするお子さんや就職活動を行う求職者にとって、珠算検定の級位や段位を履歴書に記載することは面接官に自身の努力や成果を具体的に示し、ポジティブな印象を与えるメリットがあります。
珠算検定の履歴書の書き方
① 珠算検定の正式名称で書く
履歴書は正式な文書であり、あなたに会う前に「第一印象」を履歴書から判断するため、正確な表記で書くように心がけましょう。
そろばん検定のややこしい点は、等級によって資格の正式名称が異なることです。
一般的にそろばんの検定は「珠算検定」と呼ばれていますが、珠算連盟ごとに種類があります。
特に有名な珠算連盟は次の4つになります。
この4つの珠算連盟の中でも、国内のそろばん教室の9割が 日本珠算連盟(日珠連) か 全国珠算教育連盟(全珠連) に加盟しているため、そろばん連盟と言えばこの2団体を指します。
通常、日本珠算連盟を「日珠連」、全国珠算教育連盟を「全珠連」と略して書くことがほとんどですが、履歴書には正式名称で書きましょう。
- 珠算:日本商工会議所珠算能力検定 ◯級合格
- 暗算:日本商工会議所暗算能力検定 ◯級合格
- 珠算:全国珠算教育連盟珠算検定 ◯級合格
- 暗算:全国珠算教育連盟暗算検定 ◯級合格
日本珠算連盟(日珠連)と 全国珠算教育連盟(全珠連)の違いは、こちらの記事に比較表をまとめているので気になる方はご確認ください。
② 珠算検定を取得順に書く(年表記は統一)
履歴書に複数の資格を記載する場合は、取得日が古いものから順に時系列に並ぶように書きます。
そうすることで、子どもの頃からコツコツ技術を積み上げてきたのか、近年努力して検定を取得したのか判断できるため、具体的な情報を相手に伝えることができます。
注意点
年を記入するときの注意点としては、履歴書で使う年の表記を統一することです。
例えば、履歴書で学歴の記入欄では「令和6年」と書き、資格の記入欄では「2024年」と書くなど、表記がバラバラだと、見る側にとっては分かりにくくなります。
その結果、「相手のことを考えられない」「雑な仕事をする」「一般常識がない」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
履歴書の年表記は、西暦(2024年)、和暦(令和6年)のどちらを使っても問題ありませんが、どちらかの表記で統一することを徹底しましょう。
せっかく資格があるのに、年表記が統一されていないだけで損をしては大変もったいないことです。
注意しましょう。
③ 具体的なエピソードを添える
履歴書に珠算検定の級や段位を記入するのは、他の人よりポジティブな印象を持ってもらうためです。
差別化の目的である以上、履歴書に珠算検定の正式名称を書くだけでなく、それがどのようにして自分の能力や特性に貢献しているかなど、ひと工夫を加えることのがポイントです。
限られたスペースで簡潔に書く
履歴書には限られたスペースしかありません。
伝えたいアピールポイントを絞り込み、簡潔かつインパクトのある表現を心がけることが重要です。
限られたスペースに上手にまとめるのは面倒くさく感じるかもしれませんが、そういった工夫が同じ級や段位を持ったライバルとの大きな差別化に繋がります。
せっかく長く習って取得した資格です。
自己の強みとして珠算検定の資格を効果的にアピールしましょう。
次の面接に備える
履歴書の次のステップである面接に備えて、そろばん検定をネタに自己アピールができるように内容を深掘りしておくことをおすすめします。
例えば、集中力や記憶力の向上に繋がった経験やそれを活かした実績、あるいは珠算検定を通じて培った精度の高い作業能力など、たくさんあるそろばん効果の中から具体的なエピソードを交えると良いでしょう。
- そろばんを始めたきっかけ
- そろばん学習を通じて、何を得たのか
- 検定に挑戦した理由
例えば、上記のような内容をあらかじめ具体的なエピソードを含めて事前に準備しておくことで、面接で質問された時に的確な言葉でスムーズに回答することができます。
具体的な理由やエピソードがあることで、単なる資格マニアとは差別化をはかることができるでしょう。
私のおすすめは「そろばん大会」の参戦
我が家の場合は 全大阪速算会学年別珠算競技大会 に毎年参戦しています。
大勢の小学生が一堂に会し、個人戦と団体戦(そろばん教室の地域戦)を行います。
検定試験とは全く違った白熱した雰囲気で、笑顔あり涙ありのドラマがあります。
来年こそは、◯◯教室を倒そう!など、チームで戦う楽しさを感じることもでき、子供にとって大会は非常に良い経験につながっていると私は感じています。
それぞれにドラマがあるため、教科書を参考にした似たり寄ったりのエピソードになることはなく、履歴書や面接のネタとしては大いに有効です。
面接対策に「オンライン家庭教師」を活用しょう!
履歴書の書き方や志望理由などの面接対策に「オンライン家庭教師」を活用する方法もあります。
履歴書や面接対策には自己分析が欠かせませんが、そこに客観的な視点を加えることでバイアスが軽減され、個人的な感情や先入観を取っ払った公正でバランスの取れた表現が可能となります。
また自分視点では気づけなかった新たな視点が加わることで「共感力」や「説得力」の増した表現方法を発見するきっかけにもなります。
専門のプロ講師による個別指導には様々な発見があるので、オンライン家庭教師の活用はおすすめできる有効な選択です。
マナリンクでは「月額コース」の他、「単発/短期コース」も選べるため、「数回だけ面接練習をして欲しい」、「書類の添削だけして欲しい」といった単発の要望にもプロが応えてくれます。
他のオンライン家庭教師サービスにありがちな大学生ではなく、経験豊富な社会人のプロ講師に相談ができるので、困ったときはマナリンクに相談してみることをおすすめします。
オンライン家庭教師「マナリンク」の面接対策はこちらよくある質問
まとめ
履歴書に書けるのは何級から?
そろばん検定は、3級以上なら履歴書に書くことができます。(勉強中の場合もOK)
面接官によってはそろばんの主催団体によっては難易度が異なることを理解している人もいるため、社会的に評価が高い日本珠算連盟・日本商工会議所の「珠算能力検定試験」の合格が望ましいです。
履歴書の書き方
- 正式名称で書く
- 取得順に書く(年表記は統一)
- 具体的なエピソードを添える
合格証書の保管
再発行はできないため、市販の賞状入れのうち、耐久性重視のものを選んで大切に保管しましょう。
合格証書は再発行できませんが、合格証明書は有料で再発行可能です。
その際、検定取得時の年月日が必要ですので、万が一のときに備えてスマホで合格証書の写真を撮っておくなど対策をしておくと良いでしょう。
そろばん大会をおすすめする理由
そろばん大会に挑戦することで、競技以上のものを得ることができます。
そろばん学習は個人戦ですが、大会では地域対抗戦といった団体戦もあり、賞すればトロフィーやメダル、賞状をもらうことができます。
子供にとって健全な競争心の向上やモチベーションアップや自信に繋がり、地道な反復練習が続くそろばん学習のマンネリ化を防ぐ効果があります。
そして、履歴書や面接での具体的なエピソードに他の人と被らないオリジナリティといった深みをもたすことができます。
以上のことから、私はそろばん大会の参加をおすすめしています。
そろばん検定が有効な業界とは?
そろばん検定は、数字に関係する金融系の仕事(銀行や信用金庫、証券会社)に活かせますが、そろばん学習で得られる効果は計算能力だけではありません。
- 右脳も左脳もバランス良く活性化する
- 空間認識能力が鍛えられる
- 創造力・発想力が身に付く
- 論理的思考力が鍛えられる
- 国語力(読解力)が上がる
- 計算能力(計算速度や正確性)が上がる
- 算数(数学)の苦手意識がなくなる
- 記憶力が増す
- 集中力が増す
- 忍耐力が増す
- 判断力が増す
- 自己肯定感の向上でポジティブになれる
- 検定試験で実力を証明できる
- 脳トレで認知症予防になる
- 心の落ち着きやリラックスが促進される
- STEM(ステム)教育の土台ができる
そろばん検定の上位の級に合格していることが、これらのそろばん効果がしっかり身についていることの証明になります。
つまり、そろばん検定が活かせる業界は「全業界」といって良いでしょう。
もしこれからそろばんを始めようとしているなら、通学より便利で、最短でそろばん検定の合格を目指せるオンラインそろばん教室をおすすめします。