古くから子供の習い事として人気の高い「そろばん」ですが、最近ではオンラインのそろばん教室の人気が高く、より多くのお子さんがそろばんに触れる機会が増えています。
そろばんは「脳の発達」に大きく寄与し、計算力はもちろん、集中力や忍耐力など、日常生活に欠かせないスキルの養成に役立つとされています。
しかし、そろばん学習を始める最適な時期や教室の選び方は悩ましい問題です。できるだけ早い方が良いとは聞くものの、早すぎる時期から始めると逆に計算が嫌いにならないか、私も悩んだ経験があります。
また、『そろばんは意味がない、時代遅れ』といった意見も耳にすることから、そもそも「そろばん」を習うべきかについても迷っている親御さんは沢山いらっしゃると思います。
本記事では、次の内容を解説します。
- そろばんを始める最適な年齢
- そろばんを始める年齢別のメリット・デメリット
- そろばん学習を成功させるの3つの秘訣
- 私の経験談
結論から言えば、「何歳でないとダメ!」という明確な年齢はありません。
本人がやりたいと興味関心を抱いた時こそが適齢期です。
しかし、始める年齢によってメリット・デメリットがあり、成果の現れ方にも違いが出るのは事実です。
私自身も子供にそろばんを習わせている親として、経験からおすすめしたい年齢もあります。
それでは、詳しく見ていきましょう。
【結論】そろばんは何歳から始めるべき?
私の結論(経験談)
私は子供たちにそろばん教室を通わせて数年が経ちます。
その経験から「そろばんを始めるのは、小学校入学前がちょうど良い」と感じています。
そろばんを始めるのは小学校入学前がベスト!
一般的な見解は「無理やりやらせるのは論外で、やる気があるときがベストな年齢」というものです。
しかし、小学校に入ると低学年でも宿題や学校の勉強が忙しくなります。ましてや中学生、高校生になると「自分でやりたいこと」も出てきますし、素直になれない時期もありますよね。
うちの子は年長さんでそろばんを始めたので、余裕をもってそろばんに慣れ、九九を完璧に覚えることができました。他の子よりも計算が早くできるので、算数は得意科目になっているようです。
以上のことから、できるだけ時間に余裕があり、脳の吸収力が発達している小学校の就学前が理想的なタイミングとしておすすめします。
日本珠算連盟の見解
日本珠算連盟によると、教室に通い始める平均年齢は9歳くらいで、幼稚園から小学校低学年頃から習い始める子が多いそうです。
そろばんを習い始める時期に、はっきりとした決まりはありません。計算に興味を持ち始める幼稚園年長ぐらいから始めてもいいですし、学校で習い始める小学校3年生前後で始めても効果はあるといえます。
しかし、幼児教育を急ぐあまりに無理に習わせてしまうと「そろばん嫌い」になってしまう可能性もあるため、まずは子ども自身が興味を持てるように親御さんが促すことが大切です。
統計学的なデータから見るそろばんを始めるのに適した年齢
統計的にも就学前から始めたお子さんの方が、暗算に進んだ時に特別な力を発揮する場合が多く、6桁以上の暗算を身に着けられる確率は、幼児期に始めた方が高くなるというデータがあります(いしど式オンラインそろばんの公式サイトより)
【年齢別】そろばんは何歳から始めるべき? (年齢別メリット・デメリット)
我が子に最適な習い事を探してるお父さん、お母さんにとって、「そろばんって、何歳から始めると良いの?」という疑問は良く聞きますよね。あなたも同じような悩みをかかえていませんか?
子どもの脳は、12歳ごろまでに急激な勢いで発達します。
つまり、そろばんを始めるのは早ければ早いほどよいということになりますが年齢別に良し悪しもあるようです。
せっかく「そろばん」を始めるのなら、その良し悪しを把握した上でベストなタイミングで始めましょう!
幼児期(3〜5歳)から始めるそろばん学習
メリット
- 勉強という概念がなく、日常生活の延長で抵抗なく取り組める
- 脳の発達が著しく、最も吸収力がある
- 就学前から数字に慣れさせておくことができる
デメリット
- 送迎や授業の付き添い等、親の負担が多い
- 集中力が続かないため、教室選びは重要
幼児期は、そろばんを始める最適なタイミング
何を学習するにしても吸収力の高い若い年齢が良いことは間違いありません。
とはいえ、0歳からそろばん学習を習わすわけにはいきませんよね?
最も最短でお考えなら「3歳からそろばん教室に習う」のがおすすめです。
3歳というのは、数字の概念が分かり始める時期です。そういった脳が柔軟なうちにそろばんを始めることで子どもの知的好奇心を促進し、高い吸収力や順応能力が期待できます。
つまり、幼児期は「そろばんを始める最も適した時期」と言えます。
幼児期は、親の負担がかかる
幼児期は集中力が長続きしないため、大勢の生徒を1人の先生が一斉に指導するような教室では思うように成長できない可能性があります。親御さんはそろばん教室に任せっきりではなく、そろばんが習得できているかを確認する必要があります。
また、幼児対象のそろばん教室では、授業に親の付き添いが必須条件の場合もあり、幼児期からそろばんを始めるのは子供にとって良いタイミングですが、親御さんにとっては負担がかかる時期とも言えます。
親の負担を軽減するオンラインそろばん教室
共働きのご家庭や他の習い事で忙しいママさん、パパさんにとって、そろばん教室への送り迎えや授業の付き添いはかなりの負担です。
しかし昔と違って現在はオンラインのそろばん教室があることをご存知でしょうか?
コロナ時代に注目を集め、仕事でオンラインのビデオミーティングが当たり前のように、知育教育の現場でもオンラインが人気を博しています。
評判の良いよみかきそろばんくらぶ を例にオンラインそろばん教室のメリットを5つご紹介します。
- オンラインそろばん教室のため、送迎不要
- 受講できる時間帯が多く、スケジュール調整しやすい
- 振替制度が充実(集中できなかったという理由で振替OK)
- 子供の自立を育てる教育方針のため、授業は親の付き添い無し
- 少人数 & 担任制で、生徒を一人ひとりをしっかりみてくれる
無料体験も実施しているので、参加してみると人気の理由が納得できると思います。
小学生の低学年(6歳〜9歳)から始めるそろばん学習
メリット
- 自分の頭で考え、計算する力が身に付く
- つまづきやすい算数の授業が楽しくなる
- 学校とそろばん教室の両立で、右脳と左脳をバランスよく鍛えられる
デメリット
- 「ひっ算」と「そろばん」の考え方が違うため、混乱する
右脳と左脳をバランスよく鍛えられる
そろばんを始めるのに1番多い年齢がこの時期です。
小学生になると学校で様々な科目の授業を受けるため、学習能力や理解力が大きく成長します。
低学年のうちから始めておくと、自分の頭で考えて計算する力が身につき、学校の算数の勉強にも強くなります。多くの生徒が学校の授業で苦手意識が出やすい算数も楽しく授業を受けられるようになります。
日本の学校教育では左脳をよく使うものが多く、主に右脳が鍛えられるそろばん教室と両立することで、右脳と左脳がバランスよく鍛えられるメリットがあります。
ひっさん問題
小学校で習う「ひっ算」と「そろばん」の考え方が違うため、小学校からそろばんを習うと混乱して算数が嫌いになってしまうと言われています。
私も子供にそろばんを習わせるにあたって「ひっさん問題」は心配していたのですが、うちの子も含め周りでそのような経験をされている方は1人もいません。インターネットの口コミでは度々見かけるため、全員が同じ壁にぶち当たるというよりは個人差がありそうです。
持論ですが、「ひっ算」よりそろばんで身につけた「暗算」の方が慣れているため、ひっ算をやりたがらないだけで、理解できないわけではないと思います。
そろばんで身につけた暗算が得意な子とって、ひっ算は手間に感じるかもしれませんが、計算ミスをする確率が低いことを教えてあげれば使い分けて学んでくれると思います。
小学生の高学年(10歳〜12歳)から始めるそろばん学習
メリット
- 学校の授業で四則計算が身についているため、効率的に学習できる
- これまでの学習習慣や成功体験の積み重ねにより、粘り強く意欲的に取り組める
- 自分の意思で習いたいと始める場合が多く、吸収スピードが早い
デメリット
- そろばんを使った暗算(珠算式暗算)に慣れるのに時間がかかる
高学年は手遅れではない
小学校の「高学年」からそろばんを始めることは、全く手遅れではありません。
高学年にもなると学校の授業で計算を一通り習っているため、かけ算や割り算を習っていない状態でそろばんを習い始める低学年の子よりも効率良く学習を進められるメリットがあります。
また、低学年よりも学習習慣や成功体験を積み重ていることから、少しぐらい分からないことがあっても簡単に投げ出さず、粘り強くチャレンジし続けてくれます。
『小学校の高学年から習うのは遅いかも…』と不安に感じる方もいるかと思いますが、安心してください。子供の脳は12歳まで急激に成長するため、小学校の高学年でそろばんを習うことは全然遅くありません。
珠算式暗算に慣れるまで時間がかかる
小学校の「高学年」になると既に学校の算数の授業で習った計算方法に身についてしまっているため、そろばんを使った暗算(珠算式暗算)のやり方に慣れるまでに時間がかかることがあります。
これは個人差がありますが、上記で解説した通りまだまだ脳が柔らかい状態ですので、多少時間がかかっても珠算式暗算を身につけることができるでしょう。
少し時間がかかるという程度で心配するほどのことではありません。
中学生から始めるそろばん学習
メリット
- 計算に対する自信がつき、数学に対する苦手意識を払拭できる
デメリット
- そろばん学習に割く時間を捻出しにくい
- そろばん学習のモチベーションを維持しにくい
数学の苦手意識を払拭できる
中学生になると「算数」が「数学」にレベルアップし、計算がより複雑になります。
文部科学省の調査によれば、計算が苦手と感じる中学生は中学1年生比で2.4倍の中学3年生に最も多いと言います。
しかし、そろばんを習っている生徒は計算に対する自信がつき、数学に対する苦手意識を払拭できます。
懸念点は、中学生になると学校やクラブ活動、他の習い事との兼ね合いもあり、小学生よりも忙しくなります。そろばん学習の時間が確保しづらくなり、取り組む「熱意」を維持するのも難しくなります。
高校生から始めるそろばん学習
メリット
- 計算が早いと「解き方」に集中できる
デメリット
- そろばん学習に割く時間を捻出しにくい
- そろばん学習のモチベーションを維持しにくい
難問の解き方に集中できる
高校生になると数学の知識がより専門的になり、抽象的な概念も増え、計算よりも「解き方」を考えることに時間がかかってきます。公式や複雑な計算式を駆使して、「計算」よりも「解き方」の試行錯誤を繰り返すことになります。
ここで計算が苦手だと、制限時間内に試行錯誤できる回数が極端に少なくなり、ますます数学にネガティブな印象をもってしまいますが、そろばんで鍛えた計算力と論理的思考力や集中力があれば、他の生徒よりもより多く試行錯誤が可能となります。
そろばんの時間を割きにくい
中学生でそろばんを始めるデメリットと同様に、高校生活はますます忙しくなります。
学校、クラブ活動、習い事、学習塾、友達との時間、家族との時間、趣味の時間、アルバイトを始める子もおり、非常に忙しい時期のため、いかにモチベーションを維持して取り組めるかが勝負となります。
高校生でそろばんを始めるのは『遅すぎる』と言われることもありますが、そろばん学習で得られるスキルは「お勉強」のために限らず、大人になってからも役立ちます。
もし、教室に通う時間が取れなかったり、近所に評判の良いそろばん教室が無い場合は、効率的なオンラインのそろばん教室も検討してみると良いでしょう。
大人から始めるそろばん学習
メリット
- 普段は使うことの少ない右脳が鍛えられる
- 脳を活性化させて認知症予防になる
- 暗算ができると売上やデータを扱う会議もスムーズにこなせます
デメリット
- 子供の頃のような感性や柔軟な思考が難しい
- 慣れるまでは子供より苦労する場合がある
大人に人気のオンライン教室
子供の習い事というイメージが強いそろばんですが、大人のそろばん教室も密かに人気があります。
スマホや時計にも電卓が搭載されている時代ですが、日常生活やビジネスシーンにおいて計算が苦手なことをデメリットに感じるシーンは多数あり、計算(暗算)が苦手なことをコンプレックスに感じている大人は少なくありません。
また、そろばん学習が普段使うことの少ない右脳を刺激し、認知症予防にも効果があるため、定年後から習い始められる方もいらっしゃいます。
大人のそろばん学習は、オンライン教室がベスト
昔は教室に通うのが主流のそろばん教室も、今ではオンライン教室が人気です。
オンラインのそろばん教室なら授業を受けるスケジュール調整にかなり自由度がありますし、自分のペースで学習を進められる「自習タイプ」もあり、忙しい大人でも自分のライフスタイルに合わせたそろばん学習が可能です。
もし私が今からそろばんを習うとすれば、子供に混じってリアルな教室に通うより、自分の都合で進められる独学タイプのオンラインそろばん教室「おおぞらパス」を選びますね。
【目的別】そろばんを始める年齢として最適な歳は?
<目的①> 中学受験の「内申点」を上げたい
3歳〜小学1年生に「そろばん教室」に通い始めないと間に合わない
中学受験を考えていらっしゃる場合は、計画的にそろばんを始める必要があります。
小学1年生にはそろばんを始めるのが良いでしょう。
そろばんで得られる計算力や集中力といったスキルを最大限に活用し、入学試験を有利に進めれることはもちろんですが、志望校によっては資格や検定を取得していると「内申点」に追加されることがあります。
つまり、受験までに上位級に合格していると中学受験で有利になる可能性があります。
2級を取得するのに3〜4年かかると想定し、小学5年生からは受験に向けて学習塾に全集中する場合、逆算すると以下のようなスケジュールとなります。
- 3歳〜小学1年生に「そろばん教室」に通い始める
- 小学1年生〜4年生のうちに「2級」を取得
- そろばん教室を止める
- 小学5年生からは受験に向けた「学習塾」に全集中
<目的②> 数字に強い理系脳に育てたい
3歳 〜 小学1年生になる前に「そろばん教室」に通い始めたい
小学生になると学校でたくさんの授業や宿題もあり、幼児期と違って時間的な余裕がなくなります。
算数の授業では、「ひっ算」という「そろばん」とは違った計算方法を習うため、同時並行に学習を進めると混乱して算数に苦手意識をもってしまうお子さんもいるようです。
幼児期からそろばんを始めることで、九九を完璧に覚え、計算が得意な状態で小学校に入学できます。他の生徒が九九を覚えたり、計算に悪戦苦闘している中、自分はそれが得意だと余裕をもって授業に取り組むことができます。
得意なものはもっと伸ばしたい!という意識が強まるため、さらに算数への理解が深まります。
<目的③> 計算力や集中力などを鍛えたい
子供が「そろばん」に興味を持ったときがベストです。
計算力や集中力などのそろばん学習で得られるメリットは、算数の授業や受験対策だけでなく、大人になってからも役立つ「一生もの」のスキルです。
そのため、習い始める年齢に「いまさら遅い」ということはありません。
人間は興味を持った時が最も吸収力が高く、親に無理やりそろばん教室に通わされている場合よりも効率良く、スキルが身につくでしょう。
ただ、兄弟や友達にそろばんを習っている子がいない限り、「そろばん」に触れる機会はありません。
小学校3年生の授業で触れる機会がありますが、そろばんを習わせたいと思う気持ちが強い親御さんであれば、もっと早い段階でお子さんが興味が湧くようにサポートしてあげると良いでしょう。
そろばん学習を成功させる4つの秘訣
ここまで、そろばん教室に通わせる年齢別・目的別のメリットやデメリットをご紹介してきましたが、ベストなタイミングでそろばん教室に通えばOKという考えでは、あとで後悔してしまう可能性があります。
ここでは、そろばん学習の成功の秘訣を4つご紹介したいと思います。
そろばんは長く習い、一生使えるスキルが身に付くものです。
抜かりなく取り組みましょう!
成功の秘訣①:そろばんに興味を持たせる
どんな習い事も本人の興味・関心に勝るモチベーションはありません。
勉強が嫌という概念がない「3歳〜6歳」ぐらいのお子さんであれば、親御さんが当たり前のようにそろばん教室に通わせるのは容易です。何の疑問もなく取り組んでくれる子がほとんどでしょう。
しかし、親にただ連れて来られてそろばん教室にいる子と、自ら興味を持って「そろばん面白い」と思って取り組んでいる子とでは、学習意欲と吸収力が違います。
そろばんは反復練習が必要ですので、親が言わないと自主練をしない子と親が何も言わなくても「そーや、そろばんやろっと♪」と楽しみながら自主練する子とでは練習量も差がついてくるので、結果も差が開きます。
うちの子は、100玉そろばん を買い与えて、ある程度そろばんに興味をもたせた後に、本格的なそろばんをプレゼントしたところ、「僕の専用の武器!」とか言って喜んで学習に取り組んでくれています。
成功の秘訣②:そろばん教室をじっくり選ぶ
「近所にある」「友達も通っている」といった安易な理由だけでそろばん教室を選ぶのは、失敗のもとです。
子供の成長に合わせた指導をしてくれる教室を選ぶ
そろばん学習の成功の秘訣は、子供の成長段階によって学習内容ややり方を変えていくことです。
例えば、幼児期は「遊び」の要素を多く取り入れ、小学生になれば徐々に「計算力」を鍛える学習に切り替え、数字の計算だけでなく「文章問題」をそろばんを使って解くなど、生徒の成長に合わせ学習内容や指導方法を変えてくれるそろばん教室が理想です。
もしあなたが検討しているそろばん教室が、大勢の生徒を一人の先生が一斉に同じ授業するような教育方針であったり、反復練習だけを延々とさせるそろばん教室であれば、他校をそろばん教室を検討することをおすすめします。
振替制度が充実した教室を選ぶ
子供の様子を見ながら上手にステップアップをさせてくれる教育方針で「そろばん学習のメリット」を最大限に得られる教室を子供と一緒に根気強く探しましょう。最初が肝心です!
まず最初の取り組みとしては、比較するベースとなるそろばん教室を決めることが大切です。
おすすめは、オンラインそろばん教室の無料体験に参加することです。
特におすすめのオンラインそろばん教室は、よみかきそろばんくらぶ と いしど式オンライン です。
この2つの教室をそろばん選びの基準として、より良い優れたそろばん教室があれば、そこを選ぶという探し方が最も効率的です。
成功の秘訣③:適切なタイミングでそろばんを始める
小学校に入る前にそろばんを習う場合は、習い始めのタイミングがいつでも大丈夫です。興味が湧いているうちに早い段階で学習を始めてください。
ここでは、小学校に入学してからそろばんを始める場合において、キリ良く4月から始めるべきか、避けるべき時期はあるのか、ポイントを押さえて解説します。
春・夏・冬休みにそろばんを始める
学校の春休みや夏休み、冬休みは、新しい習い事を始める最適な時期です。
暇を持て余し、不規則になりがちな長期休暇にそろばん学習を始めることで、規則正しい生活リズムを保つことにもつながります。
そろばんは慣れるまで反復練習が必要なため、時間がたっぷりある長期休暇中に始めることで、体にそろばんをしっかり馴染ませることができます。何事も基礎にじっくり時間をかけることがその後の成長に繋がります。
4月や学校のテスト期間を避ける
4月はキリが良く何かを始めたくなる時期として適したタイミングと思われがちです。
しかし、先生やクラスメイトなどの環境が大きく変わるタイミングのため、子供から「そろばんを習いたい!」という自発的なモチベーションがない場合は避けた方が無難です。
また、学校のテスト期間は子供のストレスが高まりやすい時期です。
この時期に新しい習い事を加えると、子供を追い詰めてしまう可能性もあるため注意が必要です。
成功の秘訣④:モチベーションを持続させる
習い事の長期継続の鍵は「楽しさ」と「成長を実感すること」です。最初は遊び感覚で楽しみながら学び、自分自身の成長を実感する。この経験が自己肯定感を育て、更なる高みを目指す力に変わります。
ここでは、私が実践した中で特に効果を感じられた代表的な2つの方法をご紹介します。
検定試験や大会に積極的に参加する
自分の成長を実感するきっかけとしては、検定試験や大会への参加が最も有効です。
そろばんの「級」が上がると彰状をもらえますし、大会で入賞できたらトロフィーをもらえます。
特に私は「そろばん大会」への参加に良さを実感しています。
普段は接点のない他校の子供たちが一堂に会し、優勝を目指す様は付き添いに行った私も刺激になりました。ホストの『では、始め!』の掛け声で一斉にそろばんを弾き始める音は圧巻です。
そろばんに慣れてきて少し天狗になりかけていた我が子も、他校の猛者を目の当たりにして、健全な競争心に火がついた様子でした。
また、検定試験に合格したり、大会に入賞したときは、一緒に喜んでお祝いもしてあげましょう!
子供にとっては誕生日とクリスマス以外に欲しいものが手に入るチャンスですので、かなりのモチベーションになるようです。
日常生活の中にそろばんを取り入れる
私の経験上、日常生活の中にそろばんを取り入れることで「勉強」と「遊び」の境界を無くし、そろばんのスキルが実生活に役立つことを実感してもらっています。具体的には下記の通りです。
- 予算の管理・・・お小遣いを渡して予算内でおやつを買うゲーム
- 食事の分配・・・みんなでお菓子を分け合う際、平等に分配するためには1人何個配れば良いか
- 暗算ゲーム大会・・・ホストを1人決めて家族で暗算対決
- お店屋さんごっこ・・・おもちゃのお金を使い、レジではわざとお釣りが必要な金額を渡す
数字の計算は得意でも文章問題になった途端に解けなくなる子は珍しくありません。
でもそれでは意味がないと私は感じています。
上記の具体例のような取り組みを続けることで、算数の文章問題にも苦手意識を持つことなく取り組めるようになりますし、そろばんによって日常生活で役に立つスキルが自分に身に付いていることが実感できれば、更なるモチベーションアップに繋がります。
よくある質問
私からのアドバイス
本記事では、「そろばんを何歳で習わせるべきか?」について、一般論と私の経験談をご紹介しました。総括としてこれまでの内容をまとめます。
そろばんは早いうちから始めるのに越したことはない理由
そろばんは、早めに始めるのが良い理由の1つに「脳の成長」があります
脳は子供のうちから急速に発達し、12歳前後で大人と同じくらいにまで成長するといわれており、早い段階からそろばんを習うことで、脳機能(特に右脳)を刺激し、脳の発達の大きな効果が期待できます。
そろばんを習い始めるのにベストな年齢
そろばんを習い始めるのは、小学校入学前の5〜6歳の時期 がベストです。
私の経験やそろばん教室への問い合わせ結果、目的別にそろばんを始める場合の最適な年齢などを総合的に判断すると、小学校入学前がそろばんを習い始めるベストな年齢と言えます。
学研の調査でも、小学生が嫌いな科目の第1位は算数という結果が出ており、算数の授業で数への苦手意識を持つ前にそろばんを始めるのがベストです。
小学校で算数が嫌いになるきっかけとして多いのが、繰り上がりの足し算・繰り下がりの引き算です。ここをスムーズに進めるだけでも算数への苦手意識がなくなることから、子供のためになるから習わせたいと思う親御さんがとても多いです。
成長するにつれ算数を嫌いになる傾向が高いため、まだ算数や勉強が嫌いという概念がないうちに、そろばんで数字に慣れ親しむことは大きなメリットになるでしょう。
そろばんを習わす上での3つの注意点
- 成功の秘訣を実践すること
- 親が焦らず、無理強いしないこと
- 親が勝手に諦めないこと
そろばんを習うには年齢が早い方が良いのは確かですが、個人差があることを忘れてはいけません。子供の脳は12歳まで成長しまくります。ぜひ、興味を持ってから楽しく学ばせてあげてください。
また、『うちの子は集中力がないからダメ』と勝手な親の判断で諦めないでください。
そもそも年長さんぐらいの年齢に集中力はありませんし、いろんなことに興味が湧いて目移りすることは逆に良いことだと私は思います。
うちの子(特に下の子)は食事中もじっとするのが難しいレベルですが、そろばんに関しては授業に集中して取り組んでいます。全集中って感じでカッコいいです。w
うちも私が勝手に判断していたら、そろばんは習っていなかったかもしれません。
親が子供のチャンスを潰すようなことがないように気をつけましょう。
そろばん教室が見つかる3ステップ
- 100玉そろばんを使って、数に興味を持たせる
- オンラインのそろばん教室の無料体験に参加する
- 子供にとってベストなそろばん教室を決める
いざ、そろばん教室の無料体験を受けさせたときに自発的に「そろばん、やりたい!」って思ってくれる確率を上げるにも、日頃から「数」や「計算」を身近なものにしておく必要があります。
まずは、100玉そろばんをリビングに置き、ごっこ遊びなどにフル活用しましょう。
実は「オンライン」のそろばん教室は、教育方針や振替制度などが充実しています。
そのため、複数のそろばん教室を比較検討する際の良い基準となります。
また、「子供にそろばんって楽しい!」と思わせてくれる先生の熱量も半端ないので、子供にとってもプラスの経験になります。
子供にとってベストなそろばん教室を話し合って決めましょう。
オンラインのそろばん教室でれば検討不要ですが、リアルなそろばん教室に通う場合は、天候が悪い時や子供が1人で通うようになっても地理的に安全か、振替できるかなどの注意点もしっかり見極めてくださいね。
無料体験できるオンラインそろばん教室2選
あなたの自宅から近いそろばん教室に関しては情報を持っていませんが、オンラインのそろばん教室ならおすすめできる教室は2つあります。どちらも無料体験を実施しており、ひつこい営業がないため、気軽に参加してみてください。